弁理士を志す学生のために設置された研究室です。
今日,特許・商標・著作権等の知的財産権を無視しては,国家戦略も企業戦略も成り立ち得ません。
知的財産権の専門家である弁理士(国家資格)が行う中心的な業務は,
- 特許・意匠・商標などの出願に関する特許庁への手続についての代理
- 知的財産権に関する仲裁事件の手続についての代理
- 特許や著作物に関する権利,技術上の秘密の売買契約・ライセンスなどの契約交渉や契約締結の代理
- 特許法等に規定する訴訟(審決等取消訴訟,特許権等侵害訴訟)に関する訴訟代理
などです。
弁理士は,特許事務所や法律事務所に勤務するのみならず,企業の知的財産部や法務部などで知的財産権に関わる専門家として活躍することができます。
弁理士科研究室は,この弁理士になることを目標とし,弁理士試験合格を目指すための研究室です。
研究室生:21名(平成29年4月1日現在)
実績
【平成28年度】
日本大学全体:8名(内 弁理士科研究室2名)
【平成27年度】
日本大学全体:6名(内 弁理士科研究室3名)
入室要領
【仮登録】
4月下旬から5月中旬にかけて,仮の入室手続き(仮登録)を実施します。
仮登録段階では,入室料はかかりません。
仮登録をするとOBOG弁理士によるゼミや合宿に参加することができます。
【入室試験・本登録】
9月〜10月にかけて入室試験を実施します。各学年の上位者には,研究室の自習室内に固定席が貸与されます。
入室試験の合格者は,10月〜11月にかけて本登録を実施します。登録料は,本学部在学生・大学院生は年間3千円,卒業生・他学部生は年間3万円です。
指導担当者
【指導教員・指導員】
本学部教授,本学部出身弁理士等:12名
特色・活動
研究室生は,弁理士試験対策の基礎講座及び少人数形式によるゼミ等において懇切丁寧な指導を受けることができ,志があればまったく知識のない状態からでも弁理士試験の勉強を始めることが可能です。
講師陣は,当研究室出身の先輩であり,指導は最新の試験動向を踏まえた内容となっています。当研究室の講義は,少人数形式の講義によるきめ細やかな指導で,講師に対して気軽に質問ができ,効率のよい勉強方法についてアドバイスを受けることもできます。
弁理士科研究室には,集中して勉強できる環境作りの一環として,研究室生専用の自習席が設置されています。また,研究室生は,専用の書庫に設置された弁理士試験に必要な参考書や資料を自由に閲覧することができ,大学はその環境づくりに努めています。
当研究室では,同じ目標を持った仲間と切磋琢磨するという環境の中で,毎年合格者を輩出しており,多くの先輩が弁理士として,企業の知的財産部・法務部や特許事務所・法律事務所等で,知的財産権のエキスパートとして活躍しています。
【新入生ガイダンス】
指導教授から概要説明の後,本学部出身の弁理士である講師から講義の内容について説明を行います。
【講座】
5月〜翌年4月までが1サイクルとなっており,講座は,1コマ2時間です。
ほぼ毎日,正課の授業後(夜間)に実施しています。講座名のとおり,各種の科目をレベル毎に少人数で行っています。
講座名 | 内容 | 期間 |
---|---|---|
基礎講座 | 特許法・実用新案法 | 5月〜2月 |
意匠法 | 5月〜6月 2月〜3月 |
|
商標法 | 7月〜1月 | |
民法 | 6月〜10月 | |
不正競争防止法 独占禁止法 |
1月〜4月 | |
論文基礎ゼミ | 特許法 実用新案法 意匠法 商標法 |
8月〜2月 |
導入ゼミ | 5月 | |
論文ゼミⅠ(実践) | 8月〜3月 | |
論文ゼミⅡ(直前) | 4月〜6月 | |
論文答案練習会 | 12月 | |
模試形式 | 6月〜7月 | |
口述試験練習会 | 模試形式 | 8月・10月 |
合宿 | OBOGによる特別講義 | 8月 |